【森田さくら通信員】北京の日本大使館でこのほど、那覇市久米で泡盛専門バーを開く比嘉康二さんを講師に迎え「琉球泡盛を味わう会」が開かれた。事前に申し込んで抽選で選ばれた60人余りが泡盛のさまざまな飲み方を楽しんだ。

 比嘉さんは、前もって北京現地の酒や飲食習慣をリサーチしてイベントに臨んだ。北京で日常的に楽しめるイチジクやクルミ、レーズンをつまみに泡盛をストレートでゆっくりたしなむ飲み方と、冬に手に入りやすいサンザシや文旦、イチゴなどの果物を使った泡盛サングリアの二つを提案。参加者全員で実際に作り試飲した。

 カラカラから杯チブグヮに泡盛に注ぎ、つまみと共にたしなむ飲み方に、「まるで茶道のよう」「もっと深く泡盛文化を知りたい」などの声が聞かれた。日本文化が一般的になり、より深く知りたい人たちの目には、最も伝統的な飲み方が粋でスタイリッシュに映ったようだ。

 同時に、地元の人の普段の生活スタイルにも取り入れやすいサングリアも好評だった。

 日本料理店と名の付く店が2500軒を超えるといわれる北京。日本から輸入されたさまざまな酒類も料理店などで提供されているが、認知されているのは主に日本酒が中心。泡盛はもとより、焼酎もまだ知名度が低いのが現状だ。だが、外国文化が身近になった今、北京で若い人を中心にウイスキーなどの酒をもっと本格的に楽しみたいというニーズも強い。

 今回は、市内で泡盛を販売する小売店やネットショップ情報、泡盛を常備する日本料理店の地図などが配布され、イベント後にも継続して泡盛との接点が生まれるような工夫がなされた。

(写図説明)イチゴなどの果物と泡盛を使ってサングリアを作る参加者=北京市・日本大使館