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米韓最大級の軍事演習終了で沖縄への影響は? 非核化の動き注視 「国際情勢の緊張感を肌で感じる」

2019年3月12日 05:00

9秒でまるわかり!

  • 米韓が北朝鮮への圧力として実施していた最大規模の軍事演習を終了
  • 朝鮮半島の非核化が辺野古に影響する見方があり、沖縄も動きを注視
  • 一方で米朝の緊張緩和、関係悪化いずれでも嘉手納の重要度が増す可能性

 米韓両政府が朝鮮半島の完全な非核化を目指す一環として、北朝鮮への軍事的圧力と位置付け毎年春に実施していた最大規模の軍事合同演習「フォール・イーグル」の終了を発表した。北朝鮮のミサイル発射の動きが報道されるなど不安定な要素は残るが、在沖米軍基地の運用に大きな影響を与えかねないとして地元は米朝関係を注視している。(政経部・銘苅一哲、中部報道部・勝浦大輔、篠原知恵)

在韓米軍烏山基地から飛来した4機目のU2偵察機。U2は連日、離着陸を繰り返した=1月29日、嘉手納基地(読者提供)

普天間(海兵隊)

 日本政府は米軍普天間飛行場を拠点とする在沖海兵隊が駐留する理由として朝鮮有事への対応を上げており、将来的に朝鮮半島の非核化が実現すれば海兵隊の存在理由は限りなく小さくなる。朝鮮半島の情勢と在沖海兵隊を巡っては2018年3月に県が米ワシントンで開催したシンポジウムで、ペリー元国防長官が「北朝鮮の脅威がなくなれば、在日米軍、特に普天間に駐留している部隊について、その存在理由が完全になくなり得る」と発言した。

 普天間を抱える宜野湾市の松川正則市長は、米韓軍事合同演習が終了したことについて「一つの戦略であり、あくまで政治的な配慮だろう」と評価。米朝首脳会談後も、北朝鮮が核施設整備を進めているなどの報道があることに言及し「米朝の関係性もまだよくわからない。在沖海兵隊の必要性などの議論に結びつく状況ではないのではないか」と慎重な姿勢を示す。

 一方で、玉城デニー県政は北朝鮮問題の情勢の変化が、沖縄の最大の政治課題である辺野古の新基地問題に影響するとの見方を示す。玉城知事は昨年11月、岩屋毅防衛相との会談で米朝首脳会談を引き合いに出し「安全保障環境は平和環境の構築に変化している。(日本政府の)辺野古が唯一の解決策との固定観念にとらわれず、県民の理解を得られない新基地建設を断念してほしい」と迫るなど、朝鮮半島の非核化に向けた動きを注視する。

嘉手納(空軍)

 フォール・イーグルは米海軍・米海兵隊が主に参加するため、空軍の嘉手納基地で打ち切りに伴う大きな影響は確認されていない。

 ただ米朝首脳会談日を含む1~3月の44日間、米太平洋空軍の在韓米軍烏山(オサン)基地配備のU2偵察機(通称ドラゴンレディ)4機は嘉手納を拠点に飛行。北朝鮮の情報収集にも動いていたとみられ、国際情勢と密接に結びついた嘉手納基地の存在感をみせつけた。

 米朝の緊張関係が緩和され在韓米軍が縮小されれば、前線としての嘉手納の重要性が高まり、オサン基地配備のF16戦闘機など一部運用が機能移転される可能性もある。一方で米朝関係が悪化しても重要性は高まりかねず、ミサイルの弾道の追尾・観測を主な任務とするRC135S(通称コブラボール)の嘉手納を拠点とした飛行が活発化するとの見方もある。

 嘉手納町議会基地対策特別委員会の當山均委員長は「嘉手納にいると国際情勢の緊張感を肌で感じる。軍事基地なので国際情勢が運用に影響を与えるのは当たり前かもしれないが、これ以上の基地負担は受けられないというのが町民の総意だと思う」と話した。

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