那覇市立鏡原中学校の特別支援学級に通う2年の棚原涼太さん(14)は、身の回りの物で作るからくり仕掛け「ピタゴラ装置」制作が趣味だ。小学5年の時に見たテレビ番組をきっかけに制作を開始。これまでに作った装置は80を超え、どれもテレビさながらのクオリティーを誇る。涼太さんは「ネットに作品を出してもっと多くの人に見てもらいたい」と夢を語る。

ピタゴラ装置「紙ビリビリ」を約6時間かけて制作した棚原涼太さん=11日、那覇市小禄の自宅

 涼太さんは発達障がいがあり、母智子さん(52)は「こだわりの強い性格が装置作りの原動力につながっている」とみる。テレビ番組や動画投稿サイトで紹介されている「ピタゴラ装置」の動画を何度も見て、ヒントにしているという。制作の魅力は「達成感の大きさ」。一通り装置を作り、止まらないようにひもの長さなどの微調整を繰り返す。

 昨年秋には、中学校の文化祭に映像で出展。動画も全て自ら撮影、編集した。涼太さんは「みんな感動してくれた」とうれしそうに振り返る。県中学校総合文化祭にも作品を展示し、いつしか家族だけでなく、多くの人に作品を見てもらいたいと思うようになった。

 10日は市内の自宅で約6時間かけて、全長約2メートルの装置「紙ビリビリ」を作り上げた。ビー玉やドミノ、割り箸などを駆使し、最後はそろばんで作った台が滑り落ち、紙が破れて「ピタゴラスイッチ」の文字が出てくる凝りようだ。「一発でできるとめっちゃうれしい。これからも作り続けて装置100個超えを目指したい」と意気込んだ。(社会部・比嘉桃乃)