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「県民投票って話題になってたの?」ネットでニュース見かけず 変化する若者の情報接触

2019年3月25日 05:22

◆幻想のメディア SNSの民主主義(16)第2部 配信の仕組み

「SNSは娯楽」と話す沖縄国際大学4年の平安山大地さん

 「県民投票って、ネットで話題になっていたんでしょうか?」

 沖縄国際大学4年の平安山大地さん(23)は、起きてから寝るまでスマートフォンを手放さず、ユーチューブとツイッターを巡回するのが日課。しかし、2月24日投開票が行われた「名護市辺野古の埋め立ての是非を問う県民投票」のニュースは、ネットで一切見ていないと語った。

 小学校低学年の頃、学校のパソコン室での検索がネットとの出合い。中学生になると、ネット検索した音楽やゲームを楽しんだ。

 情報の触れ方が変わったのはスマートフォンでSNSを始めた高校2年の頃。「互いにSNSでつながる友だちやフォローしている人の投稿がタイムラインに流れてくる。追い掛けても追い掛けても情報がやってくるので、とても全部は見きれない」。スマホを見るときは、画面に映し出される情報を指でスクーロールして受け流す作業が習慣になった。

 自ら検索するのは大学の宿題や趣味の音楽、ゲームくらいで、検索の機会は中学生の頃に比べてぐっと減った。県民投票についてはテレビや新聞などで知り、投票した。「SNSは娯楽」と話す。

政権に批判的なTVと違って面白い

 一方、琉球大学の男子大学院生(23)。ニュースは、チャンネル登録しているユーチューブの動画放送をスマホで見る。「政権に批判的な論調が多いテレビのニュースと違って、いろいろな見方の意見が出てくるので面白い」とお気に入りだ。ツイッターやLINEなどのSNSも登録しているが、友人らの投稿を眺めるくらいで積極的な発信や検索はしない。

 県民投票には当初、関心は低かったが、この動画放送で「辺野古」県民投票の会代表の元山仁士郎さんと、昨年の県知事選で自民系候補者を支援する会の青年部長を務めた嘉陽宗一郎さんの討論を見て、関心を持つようになった。

 SNSの使用方法は異なる2人。共通するのは、SNSからの情報接触が「受け身」中心であることだ。

 若者の情報接触は、パソコンで検索して情報へアクセスしていた「プル型」から、サイト運営側のサービスにより自動的に情報が配信される「プッシュ型」となった。スマホに届けられる大量の情報を受け流す傾向に変化している。(「幻想のメディア」取材班)

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