重要無形文化財「芭蕉布」保持者(人間国宝)の平良敏子さん(98)の「白寿記念作品展」(主催・喜如嘉の芭蕉布保存会)が16~24日、那覇市真地の識名園で開かれる。芭蕉布の反物と帯約100点を、世界遺産の景観と合わせて楽しめる。15日はテープカットと内覧会があり、平良さんは「毎日いい糸が取れますようにと祈って仕事をしております。ごゆっくりご覧ください」とあいさつした。

開幕を祝う(右から)豊平良孝沖縄タイムス社会長、城間びんがたの城間栄順さん、平良敏子さん、新川明さん、きものやまとの矢嶋孝敏さん=15日、那覇市・識名園(落合綾子撮影)

 園内の「御殿」の各部屋に展示された芭蕉布は、建物を通り抜ける自然の風と光を通して涼しげで、糸の表情が際立つ。

 沖縄タイムス社の豊平良孝会長は「戦後27年、米国の支配下にあっても沖縄の人たちの魂は支配されなかった。平良さんは芭蕉布を復興し、誇りをもたらしてくれた」と祝辞を述べ、1958年から沖展に出品し、沖縄文化の振興を共に担ってきたことにも感謝した。作品展の入場は無料(識名園の観覧料が必要)。