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なぜ怒っているのか分からないのか… 騒音「人体への影響は立証されてない」 防衛局長の発言が波紋

2019年3月18日 06:20

 【嘉手納】米軍機騒音による人体への被害が医学的に立証されていないとした田中利則沖縄防衛局長の発言を巡り、米空軍嘉手納基地周辺の住民ら約180人は15日、嘉手納町の防衛局前で抗議集会を開き、田中局長の更迭を求めた。住民代表は集会後、局側に「被害の実態を完全に無視している」として謝罪と発言撤回を要求。田中局長は不在で、対応した本田豊信報道室長は謝罪などに言及しなかった。

田中利則局長の発言について釈明する本田豊信報道室長(左)に対し、「局長が対応すべきだ」と迫る嘉手納基地周辺住民ら=15日、沖縄防衛局

 集会は基地周辺住民約2万2千人が加わる第三次嘉手納爆音差止訴訟原告団などが主催。新川秀清団長は「戦後73年間、眠る時間さえ爆音にさらされてきた。田中局長の発言は言葉の暴力で人間性を疑う。私たちの痛みに真正面から向き合おうとする気持ちはさらさら感じられない」と声を震わせた。

 本田室長は「田中局長は当該発言に続けて『騒音で地域住民の方々の間でも非常に負担感があるのは間違いない』と述べている」と釈明。住民側は「言い訳だ」「なぜ怒っているのか理解しようともしない田中局長に基地被害軽減対策は任せられない」など猛反発し、怒号が飛び交った。

 県の1999年の健康影響調査は低体重児出生率と騒音の関連を指摘した。

 沖縄市知花の金城悦子さん(71)は約40年前、息子を1200グラムで出産した。自宅上空は米軍機の旋回ルート。産休中のある日、米軍機の音がするたびストップウォッチを押すと、調べた30分のうち27分を占めた。低体重児出産は「騒音のせいだろうか」と今も思う。

 60年代に嘉手納町内で働いた父は若くして難聴になった。基地周辺で長年暮らす痛みに配慮のない発言に「人をばかにしている」と憤った。

 田中局長は2月19日、北谷町議との面談で発言。住民らは1週間ほど前から田中局長との面談を調整したという。防衛局によると、局長は名護市久辺3区の振興に関する懇談会のため上京中だった。

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