本年度で休校になる沖縄県国頭村の北国小学校と佐手小学校で15日、卒業式があった。地域住民も駆け付け、北国小6年の武田小夏さん(12)と佐手小6年の宮城美玖さん(12)の門出を祝った。

卒業式で在校生や地域住民からたくさんのプレゼントをもらう武田小夏さん=15日、国頭村・北国小学校

「将来の夢はパティシエ」と話す宮城美玖さん(中央)と在校生=15日、国頭村・佐手小学校

卒業式で在校生や地域住民からたくさんのプレゼントをもらう武田小夏さん=15日、国頭村・北国小学校 「将来の夢はパティシエ」と話す宮城美玖さん(中央)と在校生=15日、国頭村・佐手小学校

 沖縄が大好きだった武田さんは、母の美幸さん(47)と2年前に愛媛県から村宜名真に移住。山村留学で4年生の3学期から同小で学んだ。涙を流しながら「人数が少ないので、みんなが家族みたいで楽しい学校生活だった」と振り返り、「教員関係の仕事に就きたいので、国頭中学校に行っても将来の夢に向かって頑張りたい」と話した。

 美幸さんは「ヤンバルクイナの調査やウミガメの産卵など都会ではできないことを学んだ。人として大きく成長した」とわが子の晴れ姿を喜んだ。

 佐手小の宮城さんは、1年生から使い続けたいすに背筋を伸ばして座り、緊張した面持ちで式を迎えた。村内5校が合同で行う春の遠足の思い出に挙げ、6年間を「私を大きく成長させてくれた。宝物の毎日だった」と笑顔で振り返った。休校や下級生との別れを惜しみつつ、中学での新しい生活を心待ちにしている。

 母のゆかりさん(42)は「最上級生として学校行事を率先して頑張り、家とは異なる一面を見せてくれた」と感慨深げだった。

 2~4年生まで佐手小に通っていた仲本壮汰さん(12)=仲井真小6年=も那覇から駆け付け「休校になるし、一緒に学んだ宮城さんをお祝いしたかった」と式を見守った。

 2校の在校生は4月から辺土名小に通う。