「3月18日は点字ブロックの日」―。沖縄県本部町渡久地の就労継続・就労移行支援事業所「住マイル福祉工場」では知的障がいのある利用者ら20人が視覚障がい者誘導用ブロック(点字ブロック)を製造しており、年平均5万枚を出荷。県内シェアの9割を占める。利用者は記念日を機に、改めてブロックの役目を知ってほしいと「足もとの県産品」をPRしている。(北部支社・又吉嘉例)

製造した点字ブロックの表面を整える利用者=14日、本部町渡久地・住マイル福祉工場

事業所で製造した点字ブロックをアピールする興儀健太さん(右)と當山清治さん=14日、名護市大北

製造した点字ブロックの表面を整える利用者=14日、本部町渡久地・住マイル福祉工場 事業所で製造した点字ブロックをアピールする興儀健太さん(右)と當山清治さん=14日、名護市大北

 点字ブロックは視覚障がい者に歩行方向を示す線状の突起と、階段や横断歩道の前などで注意を促す点状突起がある2種類。日本盲人会連合ホームページによると、1967年3月18日、岡山県立岡山盲学校近くの交差点に世界で初めて敷設された。

 「住マイル」では99年の開所時から点字ブロックを製造。コンクリートを機械で成型した後、手作業で余分な突起を削り、細かい穴を埋めて、一枚一枚塗料を塗って仕上げる。1枚は縦横30センチで厚さ6センチ、重さは11・5キロある。作業中に割れないよう、こん包や出荷には細心の注意が必要だ。

 運搬役の當山清治さん(28)は「落としてけがしないように集中して頑張っている」と真剣な表情だ。研磨担当の興儀健太さん(25)は「目が不自由な人がつまずかないよう、きれいに仕上げている。人の役に立ててうれしい」とやりがいを感じている。

 2人は街中で点字ブロックの上に駐車や駐輪をしている人がいることを残念がる。「県民にもっと点字ブロックの役割を知ってほしい」と望む。

 上江洲貴司施設長は「障がいのある利用者が、障がいがある人のため気概を持って働いている」と胸を張る。出荷は順調で、利用者の工賃も県平均より数万円高い。「利用者が『なりたい自分』になることを後押ししたい」と力を込める。

 興儀さんは「仕事なら何でもチャレンジしたい。一緒に働く仲間も増えてほしい」と話した。