沖縄タイムス+プラス ニュース

辺野古海上ヤード中止、軟弱地盤が理由か 政府資料で存在判明

2019年3月18日 07:54
9秒でまるわかり!
  • 辺野古工事に使うケーソン仮置き場の設置中止は軟弱地盤が原因か
  • 2017年、政府は設置中止を決めたが理由は明らかにしていない
  • 専門家は「軟弱地盤は改良できず、新基地建設は頓挫する」と指摘

 沖縄県名護市辺野古の新基地建設を巡り、埋め立てに使う大型ケーソン(コンクリート製の箱)の仮置き場として整備を計画していた海上ヤードの予定地で、軟弱地盤が確認されていたことが17日、分かった。防衛省が野党の求めに応じて15日に公開した軟弱地盤に関する資料で明らかになった。沖縄防衛局は2017年8月に沖縄タイムスの取材に対し、海上ヤードの設置を中止する考えを示している。

大浦湾側の護岸「K4」(中央左)から沖合に延びる「K8」護岸の建設が始まり、汚濁防止膜が設置された辺野古沖合=5日、名護市(小型無人機で撮影)

大浦湾側の護岸「K4」(中央左)から沖合に延びる「K8」護岸の建設が始まり、汚濁防止膜が設置された辺野古沖合=5日、名護市(小型無人機で撮影)

 ヤード設置の中止が明らかになった当時、理由は明らかにされなかったが、軟弱地盤が見つかったことが原因とみられる。

 沖縄平和市民連絡会のメンバーで土木技師の北上田毅氏は「防衛局はヤードを工事後は撤去するとしていた。仮設施設の工事で軟弱地盤の改良はできないはずで、ヤードは造れない。この点からも、新基地建設は頓挫する」と指摘した。

 防衛局は大型ケーソンは計38基を設置する予定で、高さ24メートル、幅22メートル、長さ52メートルの大型ケーソンの建造を県外の企業に発注。船で沖縄に運搬した後、辺野古沿岸に設置する前に海上ヤードで仮置きする予定だった。

 防衛省が公開した軟弱地盤の調査資料では、ヤードの整備を予定していた場所の4カ所でボーリング調査した結果、全4カ所で地盤の硬さを示す「N値」がゼロの軟らかい砂質土、粘性土の層が見つかっていたことが分かった。調査地点の4カ所はそれぞれ海底から12~37メートルの範囲に軟弱地盤が広がっている。

「沖縄の基地問題」もっと詳しく。有料会員ならこんな記事も読めます。

 「翁長が恋しいです」流れ呼んだ妻の訴え 沖縄県知事選

 住宅の上を飛ばないで…「これってそんなに難しいお願い?」

 基地維持に「沖縄差別」を利用する米国 日本人の沈黙が支える過重負担

購読者プラン/デジタル購読者プランの会員なら、電子新聞も有料記事も読み放題! 


これってホント!? 誤解だらけの沖縄基地
沖縄タイムス社編集局編
高文研
売り上げランキング: 24,236
前の記事へ 次の記事へ
沖縄関連、今話題です(外部サイト)
JavaScriptをOnにしてください
きょうのお天気
アクセスランキング
ニュース 解説・コラム
24時間 1週間