大弦小弦

[大弦小弦]米軍基地近くの北谷町砂辺や宜野湾市上大謝名に行くと…

2019年3月19日 08:15

 米軍基地近くの北谷町砂辺や宜野湾市上大謝名に行くと、戦闘機の離着陸に出くわす。突然の金属音に心臓が縮む思いがする。14日、F35戦闘機が上大謝名でまき散らした爆音は「飛行機のエンジン近く」に相当する122・5デシベルだった

▼こんな音を毎日数十回から100回超、昼夜問わず聞かされながら基地周辺住民は生きる。北海道大学の松井利仁教授は、嘉手納基地の爆音に起因する心筋梗塞で毎年約10人が死亡しているとの推計結果を発表した(14日付)

▼飛行制限など、国には抜本的な対策を講じる責任があるのに何もしない。沖縄防衛局の田中利則局長は2月、「瞬間的な騒音が人体に与えるという医学的な見解はない」と発言した

▼2017年の第3次嘉手納爆音訴訟一審判決は「健康上の悪影響のリスク増大」を認めている。局長は判決文を読んだのか

▼防衛局が那覇市から嘉手納町に移転したのは11年前。誘致した元町長の宮城篤実さん(83)は当時こう語った。「基地周辺住民がどんな思いで暮らしているのか。局職員にも分かっていただけると確信している」

▼宮城さんの思いは田中局長に届いていない。発言を撤回しないなら、1989年度を最後にやめた国の健康調査を再開してはどうか。在沖基地は冷戦終結後の90年代から訓練が激増している。やる義務があるはずだ。(磯野直)

基地で働く―軍作業員の戦後
沖縄タイムス社
沖縄タイムス社
売り上げランキング: 352,603
前の記事へ 次の記事へ
沖縄関連、今話題です(外部サイト)
JavaScriptをOnにしてください
アクセスランキング
ニュース 解説・コラム
24時間 1週間