国の文化審議会は18日、「琉球国時代石碑」(25基)、尚家の分家の王族である「伊江御殿家(うどぅんけ)」の関係資料(146点)、「八重山蔵元絵師画稿類(宮良安宣(あんせん)旧蔵)」(90点)を重要文化財に指定するよう柴山昌彦文部科学相に答申した。今夏から秋にかけて正式に指定される予定だ。

琉球国時代石碑の一つ「安国山樹花木記之碑」

 琉球国時代石碑は、古文書としての重要文化財指定で1973年以来2件目。琉球国時代は多くの石碑が建立されたがほとんどが戦災で傷つき、現在は県立博物館・美術館などに保管されている。「安国山樹花木(あんこくざんじゅかぼく)記之碑」は、第1尚氏の尚巴志時代に当たる1427年に建てられたもので、県内最古の石碑。紙史料が少ない中、貴重な文字史料となっている。

 伊江御殿家は、第2尚氏第4代・尚清王の7男、尚宗賢伊江王子朝義(ちょうぎ)を祖とする尚家の分家の王族。同家に歴代伝わる家譜や辞令書など関係資料は146点に上る。王族の家譜や家譜編さんに関わる記録類がまとまった形での保存はまれで、琉球国の政治史、文化史における価値の高さが評価された。

 八重山蔵元絵師画稿類は、琉球の離島統治機関である蔵元の絵師が、豊年祭や祭礼、風俗などを描いたもの。機織りや稲刈りといったなりわい図や、漂流船の記録画などもある。八重山の文化や自然が幅広く描かれており、王国時代の暮らしを具体的に知ることができる。八重山地域では初の歴史資料の重要文化財指定となる。