上原昭糸満市長は19日、沖縄県糸満市議会3月定例会の一般質問で、糸満市にも住んでいた千葉県野田市の小4女児死亡事件について「直接は糸満市の責任はない」と答えた。厚生労働省の児童虐待に関する専門委員会委員長、山縣文治関西大学教授=子ども家庭福祉=は「検証結果が出る前の発言として不適切」と疑問を呈した。

糸満市の上原昭市長

 同市は女児ら家族が住んでいた2017年7月、父親のドメスティックバイオレンス(DV)や児童虐待を親族から相談された。今年2月から、当時の市の対応を検証している。

 同市に対し山縣教授は、一家が転居した野田市への情報引き継ぎが適切か検証待ちで、情報収集の手薄さに一定の責任があるなどとみて「現時点で市長が『責任がない』と言うのは検証メンバーらの考えを左右しかねない」と指摘した。

 上原市長は浦崎暁氏(共産)から事件を巡り糸満市に責任があるか、謝罪が必要か問われ答弁した。市の検証作業に触れ「(検証で)明らかにされる事実関係を踏まえ、責任があったか判断されるべきだ。現時点での謝罪は市にも市民にもいいことはない」とも述べた。