名護市内の30代を中心とした若手小規模事業者や農家が、市を代表する特産品づくりに取り組んでいる。2020年に迎える市政50周年を前に、市が開発支援事業を展開。この2年で、13種類が誕生した。地元の素材を使いながら観光地にリンクした品を開発し、誘客や観光地のPRも目指す。商品開発が街おこしにつながる期待が高まっている。(政経部・川野百合子)

キューブラスク3種類を開発したこもれびの小浜代表=14日、名護市・わんさか大浦パーク

パパイヤの漬け物を販売する農家の宮里充さん=14日、名護市・わんさか大浦パーク

マングローブを模したクッキーを展開するわんさか大浦パークの深田さん(左)と萱島真由美さん=14日、名護市の同施設

キューブラスク3種類を開発したこもれびの小浜代表=14日、名護市・わんさか大浦パーク パパイヤの漬け物を販売する農家の宮里充さん=14日、名護市・わんさか大浦パーク マングローブを模したクッキーを展開するわんさか大浦パークの深田さん(左)と萱島真由美さん=14日、名護市の同施設

市政50周年向け 13種類誕生

 名護市は19年夏にはインターハイの競技会場となるほか、20年には市政50周年のイベント開催も見込まれ、多くの観光客が訪れることが予想される。しかし、市内での観光消費につながる特産品がないことが課題となっていた。

 解決に向け、市商工観光局は17年度から3年間の計画で「名護市特産品開発等支援事業」を実施。特産品の企画から製造販売までをサポートする。同局の岸本司主事は「説明会への参加者も徐々に増えてきている」と、機運の盛り上がりを実感している。

 開発に取り組む事業者は30代が目立つ。市営市場でスコーンやスムージーを販売する「こもれび」の小浜夏希代表(36)は、サイコロ状の「キューブラスク」を3種類開発した。地元産のしょうがと黒糖を組み合わせた味や、伊江村産のみそピーナツ、うるま市産のビーグ(イグサ)を使ったラスクもある。農家の宮里充氏(33)は、パパイアと本部町産カツオのなまり節に、勝山のシークヮーサー果汁を混ぜ、漬け物にした。

 2品が販売されている東海岸のわんさか大浦パークでは、大浦湾のマングローブをPRする商品も誕生した。同パークの萱島(かやしま)真由美氏(39)は、市のかぼちゃやタンカンなどを使いマングローブをモチーフにしたサブレを作った。管理責任者の深田友樹英ゆきひで氏36は「大浦湾のマングローブは東村などに比べ認知度が低い。散策した帰りにサブレをお土産に買うなど、観光との相乗効果が生まれれば」と期待する。

 3商品とも開発したばかりで、販売は1~2カ月前からという。岸本主事は「モデルとなる商品が誕生した。今後は販路拡大のため、商談会などで出口支援もしていきたい」と話した。