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SNSで話題集めたグラフィック、沖展で奨励賞に 和田瑞希さん「Hurry Sun down」

2019年3月22日 07:21

 「夕日が沈む前に今日できることを!」。23日開幕の第71回沖展グラフィックデザイン部門で奨励賞を受賞した和田瑞希さん(31)の作品「Hurry Sun down」は、2月24日に実施された名護市辺野古の米軍新基地建設に必要な埋め立ての賛否を問う県民投票を前に、投票を呼び掛けるポスターとして制作した。「今動かないでどうする」。自分自身への問い掛けが作品となり、共感を呼んで会員制交流サイト(SNS)上でも話題になった。

第71回沖展グラフィックデザイン部門で奨励賞を受賞した和田瑞希さんの作品「Hurry Sun down」

和田瑞希さん

第71回沖展グラフィックデザイン部門で奨励賞を受賞した和田瑞希さんの作品「Hurry Sun down」 和田瑞希さん

 3年連続入賞の沖展に、今年は何を出そうかと考えていた昨年11月、メモに書き留めていた言葉を思いだした。「Hurry Sun down!」。調べてみると、「早く夕日よ沈め」とも取れるし「夕日が沈む前に急げ」とも取れる。夕方の「アコークロー」の時間帯を平和の象徴として作品のテーマにしていたこともあり、この言葉を軸に構想を練り始めた。

 最初は、ショッピングセンターのセールのポスターに仕上げることを考えていた。12月、辺野古の海への土砂投入を見て、いてもたってもいられなくなった。

 「今日が終わる前にできることをすれば、未来へつながる」。平和の象徴として船を描いた部分を、軍用機が飛ぶ街の絵に差し替え、「SUMMER SALE」という言葉を「VOTE!!(投票しよう)」に差し替えた。ことし1月に完成し沖展に出品。3度目の奨励賞で準会員推挙となった。作品は県民投票前、フェイスブックに著作権フリーで公開。多くの人が投票呼び掛けに使った。

 沖展賞を逃し悔しい思いもしたが「自画自賛とはこのことかと思うほど、いい作品ができた」と話す。

 絵本作家「sava」として活動する和田さんは社会的なメッセージを初めて作品にし、自分自身も動いたことで「表現の幅が広がった」と感じている。

沖展開催70周年を記念して、ウェブサイトを公開。これまでに開催された展覧会の図録を閲覧いただけるよう、デジタルアーカイブとして公開します。 >>「沖展オフィシャルサイト」


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