単純明快な宇宙戦争ドラマと先入観を持っていたら、そうでもない。近年のハリウッドの傾向が感じ取れるし、ビデオレンタルショップ、ポケットベルなど1990年代の要素も妙に味わい深い。

「キャプテン・マーベル」

 主人公は超人的な能力を持つ女性で、クリー帝国の一員として宇宙間の紛争に身を投じていた。ただ、記憶喪失であり、意味不明のフラッシュバックに悩まされていた。あるミッション中、地球に不時着。異星人たちの局地戦となり、自身の記憶と争いの真相が明らかになっていく。

 マーベル・スタジオが制作するシリーズ新作。終盤、登場人物たちの関係性が転じるところに作品の奥行きを感じさせる。

 人種や性に縛られない多彩な主人公像と異質を包容する設定は、映画人たちの間接的なメッセージかもしれない。(学芸部・松田興平)

シネマQシネマライカム、ミハマ7プレックス、サザンプレックスで上映中。