3月に高校を卒業したばかりの女性4人が16日、卒業を記念して演劇「JKシンドローム」を公演した。女子高校生の日常と葛藤を描き、約100人が来場した。別々の高校ながら、演劇が好きで集まった4人。公演を終えると達成感に満ちた様子で、「進路は違うけれど、また4人で芝居をしたい」と話した。

23歳で再会したシーン。女子高生にすがるミヅキ(右)を諭す迫真の演技を見せた=16日、宜野湾市・ガクアルベース(田嶋正雄撮影)

高校生最後の日に集まって談笑するシーン。恋愛や進路など女子高生に身近な話題で、観客から笑いも起こった

23歳で再会したシーン。女子高生にすがるミヅキ(右)を諭す迫真の演技を見せた=16日、宜野湾市・ガクアルベース(田嶋正雄撮影)
高校生最後の日に集まって談笑するシーン。恋愛や進路など女子高生に身近な話題で、観客から笑いも起こった

 物語は、仲の良い女子高生4人が高校最後の日に集まる場面から始まった。お菓子やインスタントラーメンを食べながら、思い出話に花を咲かせる。23歳になった5年後に再び集まり、共に暮らそうと約束する。

 大学進学や海外渡航などそれぞれ別の道を歩みながら、ミヅキは1人だけ「女子高生の自分」にすがり、引きこもっていた。制服を着続け、充実した生活を送る他の3人との関係を遮断。だが、再会した友の支えを受け、新たな一歩を踏み出していく。

 SNSや恋愛など女子高生に身近なトピックを織り交ぜながら、若者が抱えがちな心の揺れを表現した。ミヅキを演じた大城美天季(みてき)さん(18)=球陽高卒=は「等身大の自分たちにしかできないものができてよかった。演劇が大好きな最高のメンツでできた」と声を弾ませた。

 仲松恵那さん(18)=北谷高卒=は「同世代は共感してくれたようで、社会人のお客さんも女子高生だった頃を思い出した、楽しかったと声を掛けてくれた。アドリブも交えながら自然に演じることができた」とうれしそうに話した。

 冨着深空(みそら)さん(18)=普天間高卒=は、前日のゲネプロで「ぼろぼろだった」といい、不安を抱きながら舞台に立ったが、本番では「やりきることができた」。夢は女優。「応援してくれる家族に頑張っているところを見せられてよかった」とほっとした様子だった。

 新里陽香さん(18)=同=は公演を企画し、メンバー集め、脚本や演出も手掛けた。「意見が衝突したり、運営もしたり、一から作る苦労はあったけれど、演劇の面白さを身に染みて感じた。もっと芝居の良さを広めていきたい」と決意を見せた。