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[大弦小弦]9日前、直径約8メートルの小惑星が地球をかすめて…

2019年3月25日 07:22

 9日前、直径約8メートルの小惑星が地球をかすめていた。発表が事後だったから、心配する間もなかった。地球と月の距離の約半分に当たる22万キロまで近づいたという

▼地球には宇宙から毎日100トンの物体が降り注ぐ。大気圏に突入しても燃え尽きない物が隕石(いんせき)と呼ばれる。2013年にはロシアの都市上空で爆発、衝撃波で窓ガラスが割れ、1500人以上がけがをした

▼この文字通りの天災をきっかけに、国連が地球を守る国際協力を呼び掛けた。米航空宇宙局(NASA)はSF映画のような組織を立ち上げた。その名も「惑星防衛調整室」

▼NASAによると、次に地球衝突の可能性が高いのは直径約500メートルの小惑星「ベンヌ」。156年後の2175年以降に0・037%の確率と推計する。監視対象の中には2880年衝突予想の小惑星もあり、時間の感覚が分からなくなる

▼危機が現実になった場合、小さな宇宙船を激突させて小惑星の軌道を変える計画がある。3年後には宇宙で実験して効果を確かめる

▼NASAは「惑星衝突は防ぐことができる唯一の天災」と表現する。将来の世代に責任を果たすため、今できる努力をしている。早いうちに手を打てば、より小さな軌道修正で危機は回避できる。戦争や環境破壊といった「人災」を回避するヒントにも聞こえてくる。(阿部岳

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阿部 岳
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