東京都内で13日に開かれた第32回全国日本料理コンクール(主催・日本料理研究会)で、沖縄県浦添市内間の居酒屋「ゆうづき」の中田瑛志店長(31)が日本型食膳部門で四つある最高賞の一つ、経済産業大臣賞に輝いた。中田さんは初出場での快挙に「信じられない」と驚きつつ「お客さまの要望に幅広く応えられる料理人になりたい」と意気込んだ。

「ゆうづき本店」の中田さんの作品(提供)

日本料理コンクールで(右から)経済産業大臣賞を受賞した中田瑛志さん、入賞した知念司さん、崎浜春輝さん=18日、浦添市内間・ゆうづき本店

「ゆうづき本店」の中田さんの作品(提供) 日本料理コンクールで(右から)経済産業大臣賞を受賞した中田瑛志さん、入賞した知念司さん、崎浜春輝さん=18日、浦添市内間・ゆうづき本店

テーマは「桜香る食卓」

 指導したのは同店などを経営する知念司代表(42)。自身は現代日本料理部門で日本食品衛生協会理事長賞を、同じく指導を受けた市牧港のダイニングキッチン幸福(ハピネス)の崎浜春輝さん(21)は郷土料理部門で全日本調理技能士会連合会長賞を受賞した。

 大会には全国の料理人約120人が出場した。日本型食膳部門は「3人家族に出す健康的かつバランスの取れた料理」が課題で、実用性や盛り付けの美しさなどを競った。中田さんは「桜香る食卓」をテーマに、ニンジンを桜型にしたり、タケノコをくりぬいた器にユリ根の3色団子を添えたりした。

 「家族で食卓を囲む温かい風景を想像しながら作った」とし「大将の力を多く借りて出場した。少しずつ自分で料理を完成できるようにしたい」と次の目標を立てた。

 料理大会出場4回目の崎浜さんは「やっと受賞できた。よっしゃーって感じ」と表現。郷土料理部門で沖縄らしさを前面に出そうと、パイナップルを器にするなど工夫した。スマートフォンのデータフォルダは、大会で展示された他の出場者の料理写真でいっぱい。「こういう見せ方もあるのか」と刺激を受けたようだ。

 2人を指導した知念さんは、受賞で周りの目も変わり、期待されるとし「賞に満足せず、成長の糧にしてほしい。自分もまだまだ挑戦を続ける」と力を込めた。