【小橋川慧通信員】2013年1月にトロント市内で開店した居酒屋「りょう次」(上地耕太店長)は昨年4月、ラーメン専門店「通堂ラーメン」に生まれ変わった。上地店長の「沖縄料理を食べて仲間の輪を広げよう」との呼び掛けで始まった「沖縄ナイト」は店名が変わっても継続され、今年最初の集まりがこのほど開かれた。

 「かりゆし58」の前川真悟さんと「通堂バンド」の2時間に及ぶライブに約90人が酔いしれた。

 通堂バンドは元々のメンバー比嘉亜希乃さん(読谷村)と永山久良羅さん(うるま市)に加え、高島志保さん(大宮市)、渥見ひかるさん(福岡市)、山田優さん(北中城村)、ジェナール・アーヤさん(インドネシア・バリ島)、永山さんの夫のコ・グラームさん(カルガリー市)で構成する。

 イベント前半は通堂バンドが「安里屋ユンタ」「娘ジントヨー」などの沖縄民謡を奏で、聴衆も「イーヤーサーサー」と合いの手を入れて盛り上がった。

 山田さんに誘われ、沖縄ナイトに出演した前川さんは、「手と手」を皮切りに名曲「アンマー」「オワリはじまり」も熱唱した。勇気と元気をもらう名曲を目の前で聴き、参加者にとって値千金の一夜になった。前川さんも「最高の気分」と繰り返した。

 市内のジョージ・ブラウン・カレッジでファッションを学んでいる同店のアルバイト、當山育未さん(那覇市)は「前川さんの素晴らしいパフォーマンスで一体感が生まれ、トロントと沖縄がつながったと感じた」と喜んだ。

 この夜はトロント日系文化会館館長のジェームス・ヘロンさんをはじめ、多くの現地の人々も参加した。

 沖縄ナイトは、仲間同士で意見や最近の活動を報告し、刺激し合う場を提供してきた。今では沖縄出身者に出会うのが容易でないほど、多様な人々が訪れ、沖縄という枠を超えて交流の輪を広げている。

(写図説明)演奏する(左から)ジェナール・アーヤさん、高島志保さん、前川真悟さん、山田優さん=カナダ・トロント市の通堂ラーメン