3月も残りわずか。卒業、異動、転職、退職…。そわそわした雰囲気に包まれる時期。先日、県庁を卒業する先輩や、卒業後もお付き合いさせてもらっている先輩と懇親の機会があった

▼意外な人が意外な新天地へ、という人事も少なくない。「請われたところで頑張りたいと思うのは心情」。定年を前に退職し、これまで培った行政手腕を離島振興に生かす熱い思いと覚悟を決めた先輩はなんとも潔い

▼堅実な行政マンで知られる別の先輩は、長年体を酷使したせいか少しゆっくり休みたいという。どんなときでも記者の取材に誠実に答え、本音で話せる人柄の良さは理想の上司さながらだった

▼県庁を卒業して10年近い大先輩は温めていた構想に着手した。沖縄をどうするか。長年のテーマを携え、業界を超えて議論し行動する予定だという。尽きないアイデアと将来の沖縄を真剣に考える行動力に脱帽する

▼そんな話が聞けるのも、人として真剣に向き合わせてもらったからだと実感する。仕事の側面ももちろんあるが、それ以上のコミュニケーションを重ねてきたからこそお互いを知ることができ、付き合いも続く

▼週明けには新年度の始まりとともに元号も変わる。それぞれの場所で新たな出会いが待っているはず。どんな時代でも膝を突き合わせた交流は人生を豊かにしてくれる。(赤嶺由紀子)