在沖米軍トップの四軍調整官を務めるエリック・スミス中将は28日に浦添市内で開いた会見で、米軍普天間飛行場と米軍嘉手納基地で騒音の悪化を指摘する声があることについて「航空機が発する音は変わらないが天候など環境により体感する音が大きくなる可能性があると思う」と述べた。県や自治体が騒音測定のデータで被害を特定し改善を求める中で、スミス中将の発言は騒音被害の矮小(わいしょう)化とも受け取れる。

エリック・スミス氏

 謝花喜一郎副知事は沖縄タイムスの取材に「発言は看過できない。県は騒音を調査している。騒音を巡る訴訟にまで発展している。県民の理解がなければ基地の運用はできず、周辺住民の思いに耳を傾けるべきだ」と不快感を示した。

 実際に、普天間周辺では昨年12月に宜野湾市上大謝名の測定器が123・7デシベルを記録し、記録が残る1998年以降で最大の騒音だった。宜野湾市が沖縄防衛局に照会したところ、測定された同時刻に外来機のF35Bステルス戦闘機の着陸があったという。

 スミス中将は嘉手納基地の滑走路が補修のため2本のうち1本のみ運用されていることで普天間に米軍機が飛来し騒音が増えている可能性について「嘉手納の航空機が普天間に来ているわけではない」とコメント。両基地の外来機による訓練増加について「日本での訓練ではなく、例えばタイでの訓練のために燃料補給で飛来する」と述べた。

 しかし、沖縄防衛局の調査で嘉手納の補修が始まった1月、普天間では外来機の離着陸などが過去最高の378回となった。