ホーム戦での無敗記録を２５に伸ばし、ビッグクラブの浦和が築いた偉業に並んだサッカーＪ２首位のＦＣ琉球。先制するも逆転を許し、残り１分で追い付く緊迫の展開。ベンガラ色のシャツを着けたサポーターたちは「勝ち続けてそのまま優勝して」と声を弾ませた。
ホーム無敗記録を２５に伸ばしたＦＣ琉球をたたえるサポーター＝３０日、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアム
後半７分の先制点で喜びを爆発させたＦＣ琉球のサポーター。４分後に追い付かれ、さらに勝ち越しを許しても諦めてはいなかった。「フレーフレー、ちばりよー（頑張れ）」「攻撃、攻撃、攻撃」の声で選手を後押しした。
祈りが通じたのは後半４４分。鈴木孝司選手が同点のヘディングシュートを決めた。宜野湾市立嘉数小５年の崎山夢叶さんは「ダイビングヘッドの得点がかっこよかった。次のホーム戦はＪ１優勝経験のある柏が相手。勝ったら選手の自信にもつながる」と笑顔だった。
親戚８人で来場した名護市立屋部中１年の長山沙菜さんは「応援の雰囲気にはまった。負けないチームはかっこいい」と喜んだ。１０試合以上観戦した母親の菜々さん（４３）は「選手が一生懸命走る姿に応援したくなる。無敗は声援が伝わっているからかな」と話した。
サポータークラブ「琉球グラナス」の池間弘章代表（５５）は「ここは通過点。負けない試合を見せてくれて、ぼくらも感謝している」とほっとした表情だった。
