「教員が大麻というのはちょっと聞いたことがない」。県立大平特別支援学校の女性教諭(49)が夫(49)と共に大麻取締法違反の疑いで逮捕されたことを受け、県教育庁関係者は絶句した。春休みで児童生徒がいない静まりかえった同校では2日夕、職員たちは口をつぐんで次々と足早に車に乗り込み、午後7時すぎには全員が帰宅した。元同僚からは「信じられない」との声が上がった。

逮捕前日まで出勤

 稲田洋一教頭によると、女性教諭(49)が同校へ赴任したのは昨年4月。小学1年生を担当し、生徒から慕われていた。高教組には、教諭を知る教員から「リーダー的存在で明るい人」などと評価する情報が寄せられていたという。

 稲田教頭によると先月13日朝に那覇署から逮捕の知らせを受けて以降捜査機関から連絡はなかったが、再逮捕の知らせが弁護人から4月2日昼にあったという。

 稲田教頭は「ショックで信じられなかった」と振り返り、「職員には一応伝えているが、子どもたちには伝えてません。まだ幼いですから」と声を落とした。

 女性教諭を知る元同僚の女性は「明るく元気があったし、声も大きくて授業も上手だった。悪い印象はなかったのに、皆びっくりしていた」と驚いた。

 女性教諭は逮捕前日の3月11日まで出勤していた。逮捕された後、1年生の担任が3人から2人となり、欠員分をほかの学年の教諭がカバーしているという。

夫が大麻に頼る

 容疑者の代理人を務める松尾晋哉弁護士のコメント 被告人の夫は以前から重度の不安神経症で苦しんでいた。病院処方の薬で体調が良くならず、長い年月苦しんで、結果、夫が頼ったのが症状改善のため大麻を使用することだった。被告人は大麻を栽培することやそれに頼ることに反対していたが、夫の体調不良を見かねて致し方なく容認するようになった。しかし、相当の葛藤があった。