伊江島、教え子と別れ

 【伊江】「先生ありがとう」「また伊江島に遊びに来てね」−。村内の3小中学校の児童生徒や保護者、多くの地域住民らが3月28日、村を離れ本島の学校へ赴任する教職員を伊江港で見送った。教職員は花束を手に教え子らと握手し、涙を拭いながら別れを惜しんだ。

離任する先生との別れを惜しむ島民たち=28日、渡嘉敷村・渡嘉敷港

多くの教え子や地域住民に見送られ島を離れる教職員=3月28日、伊江港

離任する先生との別れを惜しむ島民たち=28日、渡嘉敷村・渡嘉敷港 多くの教え子や地域住民に見送られ島を離れる教職員=3月28日、伊江港

 3月の旅立ちの季節、港での見送り式は村の春の風物詩となっている。午後1時、フェリーがゆっくり岸壁から離れると、通常より長く汽笛が鳴り響いた。子どもたちは「先生ありがとう」「行ってらっしゃーい」と大きな声で呼び掛け、互いに姿が見えなくなるまで手を振り続けた。

 西小学校からうるま市の中原小学校に異動する目取真淳校長は「離島勤務は初めてで不安もあったが、教員や地域に支えられ、今日の日を迎えられて感激している。創立60周年記念事業も無事に終え、充実した2年間だった」と感謝した。

 伊江小で4年間勤めた與那城勇次教諭は両手に抱えきれないほどの記念品を受け取り、「子どもや保護者、地域と最高の時間を過ごせた。島での思い出を忘れず、赴任先の宜野湾市の長田小学校でも頑張りたい」と大粒の涙をこぼした。(山城隆二通信員)

渡嘉敷島、感謝しかない

 【渡嘉敷】渡嘉敷小中学校(川満恵昌校長)と阿波連小学校(上原麗子校長)を離任する職員らが3月28日、島を離れた。地域行事にも積極的に参加し、密接な関係をつくってきた職員らを見送ろうと多くの島民が港に駆け付け、涙ながらに別れを惜しんだ。

 阿波連小で5年勤めた渡慶次一史教諭は「すてきな子どもたちや保護者、地域の方々に出会えて幸せな時間を過ごした。感謝しかない」と振り返った。

 妻で渡嘉敷小勤務の千江教諭は「あっという間の5年間だった。島の人からいろんなことを学び、励まされた。最高の島に感謝です」と笑顔で話した。

 フェリーに乗り込んだ離任者らは、色とりどりの紙テープを手にし、島民らは船が見えなくなるまで手を振り続けて名残惜しそうにしていた。(新垣聡通信員)