那覇署(崎原永克署長)の課長職以上の幹部19人は2日、部下の育児参加に理解ある上司であることを目指す「イクボスポリス宣言」をした。崎原署長が浦添署長時代に取り組みを始めて2署目。子どもの出産や病気、学校行事など子育て世代の警察官の休暇取得を推進する。

イクボスポリス宣言をした那覇署の幹部職員ら=2日、那覇署

 3人の子どもの育児に十分関われなかった過去がある崎原署長は「共働きが増えた今は男性も育児をするのが当たり前。休暇を取りやすくすることでオンとオフのメリハリがつき、仕事への集中力も高まる」と話す。2年前にすでにイクボス宣言をした浦添署では「署員たちの顔が違う。生き生きしている」という。

 「イクボス」は職場の部下・スタッフのワークライフバランスを考え、組織として業績を出しつつ自らも仕事と私生活を楽しむことができる上司のこと。NPO法人ファザーリング・ジャパン(安藤哲也代表理事)が提唱し、全国の自治体や企業に広がっている。

 那覇署幹部らは各自それぞれ宣言文を作成。地域第3課の島袋潤課長(38)は「10年以上も前、一番上の子どもの出産に立ち会いたいと当時の上司に言ったら『お前が産むのか』と言って理解がなかった」と悔やむ。部下にはそうした思いをさせたくないと、宣言文に「職場での代わりは見つかるが家庭での代わりは見つからない」と書いた。

 上司のイクボス宣言に、子ども3人を育てる照屋一輝巡査部長(36)は「宣言通りの、子育てしやすい職場環境づくりに期待したい」と話した。