大弦小弦

[大弦小弦]ともされた追悼の炎は、100日間燃え続ける・・・

2019年4月8日 07:28

 ともされた追悼の炎は、100日間燃え続ける。アフリカ内陸部ルワンダで7日、1994年の大虐殺が始まってから25年の節目を刻む行事があった。100日で80万人以上が犠牲になった。その間、国際社会は無関心を貫いた

▼かつて共に生きた多数派フツ人が、少数派ツチ人を襲った。ベルギーが植民地支配のためツチ人を中間支配層に仕立て、分断統治した歴史があった。持ち込まれた対立だった

▼ラジオが「ゴキブリを殺せ」とあおった。親に子を殺させ、その後親も拷問して殺す。「人類史上最悪」ともいわれる暴力を可能にしたのは、相手を人と見なさない思考の刷り込みだった

▼ルワンダを学んで、辺野古には全てがある、と思った。暴力の程度は幸いかけ離れている。本質は、不幸にして変わらない

▼本土の無関心が、民意に反する新基地建設を許していること。政府が地域社会の対立をあおり、分断していること。そして私は、本土から来た自称保守派が抗議行動参加者を「ゴキブリ」と呼ぶのを聞いた

▼ルワンダで民族の和解に取り組む日本人研究者、佐々木和之さんが辺野古を訪れたことがある。「辺野古の非暴力の闘い、敵味方関係なく名前を刻む平和の礎。沖縄には学ぶことが多い」。ルワンダで沖縄で、人の手でつくられた対立を人の手で乗り越える試みが続く。(阿部岳)

ルポ 沖縄 国家の暴力 現場記者が見た「高江165日」の真実
阿部 岳
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