ロサンゼルス近郊のトーランス在住の米(よね)モモさん(18)は、6歳の時に琉球國祭り太鼓を始めた。北米沖縄県人会の太鼓グループについて「私にとってまるで家族のようだ」と表現する。

 「一緒に始めた人たちは辞めてしまったけれど、私はずっと続けてきた。そして、小さな子どもたちに指導することにやりがいも感じている」。モモさんはそのやりがいから、将来の仕事を幼稚園の教諭に定めた。2018年6月に高校を卒業し、現在、カリフォルニア州立大学フラトン校に通う大学1年生。同校以外にも、ソノマステート大学、カリフォルニアポリテクニック大学ポモナ校を受験し、いずれも合格した。

 フラトン校への進学を決めたのは、自宅から通えることが大きかった。「私には家族や友人がとても大切。ここにいたいという気持ちが強い」と語る。

 沖縄はモモさんの父親の家族、そして母親の祖母の出身地だ。ルーツである沖縄には、モモさんが8歳の時に訪れた。「(父方の)祖父がファミリー一同、15人を米国から連れていってくれた。とてもいい思い出だ」

 忘れられないのは、糸満市のひめゆり平和祈念資料館を訪れた時に、母が泣き出したこと。「当時の私にはまだ、そこがどんなに悲しい場所だったか、その意味がよく分からなかった」と振り返る。

 故郷の地、今帰仁村をはじめ、沖縄各地を巡った。「沖縄のネックレスをお土産にもらった。おいしかった食べ物? どこに行っても沖縄そばを食べていた」と笑う。

 高校ではサルサとヒップホップに打ち込んだ。そして、県人会では太鼓の練習とパフォーマンスに明け暮れた。太鼓の醍醐味(だいごみ)は、パフォーマンスを見た人々に楽しんでもらえることだという。太鼓以外でも、県人会のバザーなどイベントがあると、ボランティアとして奔走してきた。

 大学生になったモモさんは、勉強と並行して琉球國祭り太鼓を続けている。県人会の今後を担うモモさんたち世代の活躍に期待したい。

(写図説明)太鼓に打ち込む米モモさん。将来は幼稚園の教諭になるのが夢だ=米ロサンゼルス近郊のトーランス市内の自宅