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  • 宮古島市は臨時職員を350人採用したが、欠員が78人も
  • 観光が好調で、ホテルや飲食業などでの求人急増が影響
  • 安い月給も響く。市は増額検討するが、効果は見通せず

 沖縄県宮古島市の臨時職員が4月1日から、78人欠員となっていることが8日、分かった。市では1日付採用に向け428人を募集していたが、採用は350人にとどまった。合計70人を超える欠員については「聞いたことがない」(市の担当者)という。宮古島では、建設ラッシュや観光客の急増に伴い、ホテルや飲食業関連の求人が多くなっており、担当者は「働く場所が増え、民間企業に人材が流れているのではないか」と説明している。(宮古支局・知念豊)

臨時職員で78人の欠員が出ている宮古島市=8日、宮古島市平良西里・市役所平良庁舎

 市によると、最も欠員数が多いのは「保育士・幼稚園教諭」で23人。次いで幼稚園教諭が休んだ際の代替要員や預かり支援員などの「その他保育所・幼稚園関係」が18人だった。

 空港管理の技術作業員も募集3人に対し1人しか採用できず、本来の3交代制のシフトが組めないなど影響が出ている。市長部局では計61人の欠員となった。

 教育委員会では、特別支援教育支援員と環境衛生作業員が5人、調理員補助は2人など計17人が不足。欠員が出ている部署では休日が取りづらくなるなど負担が出ているという。

 市臨時職員の一般事務の給与は日額6500円。平均勤務日数は月20~22日で、月額平均は14万3千円ほど。市の担当者は「新聞広告ではサービス業で月16万~17万円台もあり、より待遇の良い民間企業に人材が流れているのでは」と話す。

 市の試算では一般事務職の日当を500円増額すると年間5380万円の負担増となるが、宮国高宣総務部長は「人材確保のため増額も検討する必要がある」と述べた。

 宮古公共職業安定所によると、管内のことし1月の有効求人倍率は2・04倍で、10カ月連続上昇。新規求人数も738人と前年同月比5・6%と増加した。担当者は「宮古は海外の観光客も増えており、サービス関連の求人需要が伸びている印象だ」とする。

 市内のホテル関係者は、企業にとってパートは不可欠な存在であると指摘。下地島空港ターミナルの開業や、新しいホテルの開業などでさらに求人は旺盛になるとし「人材確保の競争はさらに厳しくなるだろう」と見通した。