21日投開票の衆院3区補欠選挙に立候補する自民党公認で元沖縄担当相の島尻安伊子氏(54)と、無所属で「オール沖縄」勢力が支援するフリージャーナリストの屋良朝博氏(56)の政策や主張を紹介する。

<島尻氏の政策>貧困連鎖断ち切り希望を

 『復帰50年の先を見据えた沖縄づくり』。強く自律した沖縄の実現を確実なものにするため、次期振興計画は不可欠だと考える。10代で妊娠出産した女性が子育てや仕事をしながら復学するのは難しい。こういうところに光を当て、貧困の連鎖を断ち切り、全ての子どもたちが希望に満ちた沖縄を目指す。

 健康長寿日本一の復活と誰もが生きがいややりがいなどを実感できるよう生活を向上させる。県内の南北格差の是正や県土の均衡ある発展とともに、沖縄全体の底上げに必須な中部を再活性化させる。

渋滞緩和解消へ

 交通政策を充実させる。沖縄自動車道のインターチェンジ(IC)の増設による渋滞緩和を図る。沖縄南ICから沖縄市のアリーナに交差点や信号を通らず直接行ける道路を新設したい。海上交通の拡充を図る。

 普天間飛行場の危険性を一刻も早く除去するため苦渋の選択ではあるが、辺野古は容認せざるを得ない。SACO合意は普天間の危険性の除去と基地の整理縮小、負担軽減につながる。

 島尻 安伊子氏(しまじり・あいこ)1965年3月4日生まれ、仙台市出身。上智大文学部卒。2007年4月の参院補選で初当選。15年10月、沖縄担当相に就任し、落選後の16年8月から今年1月25日までの2年5カ月、4人の沖縄担当相の補佐官を務めた。

<屋良氏の政策>地位協定見直し主権守る

 辺野古新基地を建設せず、米軍普天間飛行場の機能を分散することによる返還プランを策定し、実現を目指す。米軍基地の返還・縮小による基地従業員の雇用不安を解消すべく細やかな対応をする。

 日米地位協定3条の施設管理権を米軍から日本に移管させるなど、地位協定を見直し主権を守る。欧州並みの基地使用協定を締結させる。

 現在の振興策は政府の関与が強すぎる。沖縄の地方分権や自己決定権を訴える。振興策を人材育成や社会福祉の充実に振り向ける。

 慢性化する医師不足を解決するため、「医師確保対策補助事業」の国負担の増額を目指す。

企業の集積推進

 輸送コストの低減により、企業の生産性や競争力を上げ収益力を強化し、労働者の所得向上、待遇改善を導き出す。それにより子どもの貧困や人材育成の解決につなげる。

 沖縄は、米国、中国、アジア、日本本土のアジマー(十字路)。地理的な優位性を生かし付加価値の高い企業の集積を推進する。中北部地区に中継貿易の拠点形成を目指す。

 屋良 朝博氏(やら・ともひろ)1962年8月22日生まれ、北谷町出身。フィリピン国立大学を卒業後、沖縄タイムス社入社、編集兼論説委員、社会部長などを歴任。2012年に退職しフリージャーナリストに。シンクタンク「新外交イニシアティブ」評議員も務める。

<候補者の横顔>島尻安伊子氏

政治家を志したきっかけ】4人の子育てを通して行政サービスの課題が見えてきた。政治の力で改善策を提案したいと考えたため。

【座右の銘】信天無我

【趣味】闘牛観戦、釣り

【愛読書】E・フロムの愛するということ

【好きな映画】ボヘミアン・ラプソディ

【好きな食べ物】やぎ汁

【尊敬する人】自宅キッチンで発明したキュリー夫人

<候補者の横顔>屋良朝博氏

【政治家を志したきっかけ】沖縄の基地問題を解決するのは、政治であると強く認識したため。

【座右の銘】海納百川

【趣味・特技】アウトドアレジャー、英語

【愛読書】沖縄と私-西銘順治評論集

【好きな音楽】We Shall Overcome

【好きな食べ物】ギョーザ。皮から作れます。

【尊敬する人】瀬長亀次郎

<各選対アピール>沖縄から国政動かす 島尻氏

 あと3年に迫った「本土復帰半世紀、その先へ」。次の10年、50年後を見据えて、誰もが平和で豊かに暮らせる社会をどう形作っていくのか、これこそが最大の争点だ。結(ゆい)の精神を大切に、県民の思いを丁寧に紡ぎ直しながら解決志向で諸課題に向き合っていく。豊かな未来のため、子どもたちの将来のため、「沖縄から国政を動かす」との気概でもって、沖縄を共に前へ進めていこう。

<各選対アピール>「安倍1強」終わりに 屋良氏

 今回の選挙は、安倍政権に忖度(そんたく)する相手候補と、県民の意思に寄り添う屋良朝博の戦いだ。玉城デニー氏の議席を継承し、県知事選、県民投票に続いて、辺野古新基地建設ノーの県民の意思を示し、おごる安倍1強政治を終わらせたい。全国からの応援を背に、屋良朝博は「建白書」の実現、県民生活の向上の政策を掲げて支持の輪を広げている。ウチナーのことはウチナーンチュが決める。