首里城公園企画展「王家の秘宝展」が12日、黄金御殿特別展示室で始まった。尚家伝来とされる孫億(そんおく)の「花鳥図」3幅を修復後初公開。ほか王家の調度品だった可能性の高い逸品など期間中21点を展示している。7月2日まで。

首里城公園企画展「王家の秘宝展」で初公開された孫億の「花鳥図」に見入る来場者ら=12日、那覇市・首里城の黄金御殿特別展示室

 孫億は中国福建省で17世紀後半から18世紀前半にかけて活躍し、琉球画壇に大きな影響を与えた絵師。「花鳥図」は首里城書院の所蔵目録「御書院御物帳」に記された掛け軸の可能性が高いという。

 このほか、精巧な螺鈿(らでん)細工が施された尚家ゆかりの「青貝(あおがい)巴(ともえ)紋(もん)散(ちらし)合口(あいくち)拵(こしらえ)」や、「黒漆(くろうるし)雲龍(うんりゅう)螺鈿(らでん)長方形東道盆(とぅんだーぼん)」、「黒漆山水楼閣人物螺鈿八角食籠(じきろう)(台盆付)」なども展示されている。

 沖縄美ら島財団首里城公園管理部の上江洲安亨副参事は「琉球王国時代の逸品をそろえている。観光客だけでなく県内の人々にも身近な美術工芸として楽しんでほしい」と来場を呼び掛けた。