沖縄県北谷町桑江のアパートで13日、男女2人の遺体が発見された。現場は北谷町役場や国道58号に近く、アパートや住宅が立ち並ぶ住宅地の一角にある。早朝に起きた突然の出来事に、事件の一報を聞いた周辺住民は不安そうな表情で現場を見つめていた。

2人の遺体が見つかったアパートで鑑識作業する捜査員=13日午後2時ごろ、北谷町桑江

 現場隣のホテルで働く男性(37)によると、午前8時ごろに従業員が出勤した際、アパート周辺にパトカーが集まっていた。最上階の外廊下を見上げると、外国人らしき男性ら数人が集まっていたという。男性は「この辺りは外国の人も多く、どういう人が住んでいたかは分からない」と話す。

 近所の人によると、数カ月前もアパート前にパトカーが止まっていたという。近隣のエステ店に勤務する女性(45)は「今回の事件と関係あるか分からないが、この周辺は新しい街で他の地域から引っ越して来た人が多く、近所付き合いが乏しい。家庭内で何か起きていても周囲の人は異変に気付きにくいのかもしれない」と表情をこわばらせた。

 事件があったアパートに住む男性は「仕事を終えてから午前5時ごろに眠ったが、特に大きな音や悲鳴などはなかった。こんなに近くで事件が起きるなんて」。同じアパートに住む別の女性も「深夜1時ごろに帰宅したがとても静かで、今朝も特に変わった物音はなかった」と驚いた様子だった。

 北谷町美浜区の岡村悦子自治会長によると、現場周辺は、集合住宅が多く人の入れ替わりも頻繁で、自治会加入者も少ないという。「定期的に夜間の見回りはしているが、こんな閑静な所で事件が起きるとは思わなかった。地域住民からも不安の声が多数寄せられているので、しばらくは夜間見回りを増やすなどの対応をしたい」と話した。

米軍の指導に問題

 「基地・軍隊を許さない行動する女たちの会」の高里鈴代共同代表 もし米兵による女性殺害が事実なら許せない。2016年に起きた米兵による暴行事件を受け、米軍は那覇市などでの外泊を禁止していたが、今年2月には規制を解除した。米兵の駐留規模は縮小しないまま、規制だけ緩和する。そういう米軍優先の考え方が問題だ。米軍内部の軍人への指導も根本的に問われている。