沖縄県浦添市立港川小6年の照屋礼さん(11)が、3月24日に関東で開かれた「第6回全日本こま技選手権大会」(主催・日本こままわし協会)の小学生以下部門で優勝した。利き手を骨折した状態での快挙で、礼さんは「去年から1位を目指してきた。有言実行ができた」と喜んだ。
 礼さんがこま技にハマったのは小学校低学年の時。動画投稿サイト「ユーチューブ」などを見て独学で腕を磨き、会員制交流サイト(SNS)でつながった全国のこま仲間と切磋琢磨(せっさたくま)してきた。 

こま技で日本一に輝いた照屋礼さん=4月5日、浦添市港川

 去年、同大会決勝で早い段階で脱落したことが悔しくて練習を重ねてきた。しかし、大会の約3週間前に転んで右手の親指付け根付近を骨折。全治2カ月の診断を受け、一時は出場が危ぶまれた。スポーツ整体師から痛みを軽くする施術を受けるなどして練習を続け、出場にこぎ着けた。 

 大会の同じ部門には37人が出場。回したこまを空中に飛ばして手のひらで受けたり、ひもを伝わせるなどの技を競った。12人が残った決勝は、難易度が高い27の技を、くじで選んで披露し、失敗したら失格するというルール。 

 1回目の「耳かけ」という技で一気に8人が脱落。ライバルがいなくなり「いけるかも」と緊張がほぐれた礼さん。2回目の技「牛若丸」も成功して悲願の優勝を果たした。

 去年は約20回もくじを引く接戦だっただけに、2回で決まった優勝にやや拍子抜けした。それでもトロフィーを受け取ると「優勝したんだ」と実感が持てたという。

 「400円のこまから始めたのに…」と息子の快挙に驚きを隠せないのは母の貴子さん(45)。父の響さん(45)も息子のライバルになりたくて鍛錬を重ねるが「もう追い付けない」と悲鳴を上げる。整体師との出会いなど「優勝は1人の力じゃない。これからも人とのつながりを大事にしてほしい」と感慨深げだ。

 こまだけでなく、けん玉やジャグリングの腕も磨く礼さん。将来は「シルク・ドゥ・ソレイユに入りたい」と目を輝かせていた。