アジア開発銀行(ADB)の中尾武彦総裁は15日、中国への融資規模を当面維持する方針を明らかにした。同じ国際金融機関の世界銀行は成長を遂げたとして対中融資の縮小姿勢を示しているが、地球温暖化対策など環境分野に重点を置けば「近隣国に良い影響を与える」と説明した。フィジーで5月上旬に年次総会を開くのを前に、東京都内で共同通信などのインタビューに応じた。

 インタビューに応じるアジア開発銀行の中尾武彦総裁

 世銀では対中強硬派のマルパス氏が新総裁に就任。中尾氏は「(ADBでも中国が)早く卒業すべきだという議論もある」としつつも「中国からはしっかり金利を取り、貧しい国への融資に活用している」と話した。(共同通信)