鉄・非鉄スクラップの加工処理やリサイクル事業を手掛ける拓南商事(うるま市)と、琉球ガラス村の運営や琉球ガラス製品の製作・販売を手掛けるRGC(糸満市)がこのほど、廃自動車のサイドガラスを原料としたガラスコップなどを開発した。RGCは環境意識の高まりを背景に、企業の記念品などのニーズが見込めるとして、営業先での提案を検討している。

廃車のサイドガラスを原料に拓南商事とRGCが開発したコップなどのガラス製品

廃車のサイドガラスから生み出されたガラス製品を手にする拓南商事の長嶺工場長(右から2人目)とRGCの川上部長(同3人目)=うるま市の拓南商事

廃車のサイドガラスを原料に拓南商事とRGCが開発したコップなどのガラス製品 廃車のサイドガラスから生み出されたガラス製品を手にする拓南商事の長嶺工場長(右から2人目)とRGCの川上部長(同3人目)=うるま市の拓南商事

 RGCによると、県内の約2割の製作所で再生ガラスとして廃瓶などを用いているが、自動車のガラスを使うのは珍しい。製品は3月下旬にあった拓伸会(拓南グループ)の創業65周年記念祝賀会の記念品として配布された。

 スモークガラスから生まれた製品は黒みがかった色合いで、RGCは「あえて素材感を生かして仕上げた。リサイクルの可能性を広げるとともに、有限な資源の貴重さを考えてほしい」としている。

 拓南商事では、廃車を金属破砕設備にかけるなどして鉄や、アルミなどの非鉄に分類し、リサイクルしている。その他の繊維系、プラスチック系のごみも製鉄時に用いる加炭材として利用しているが、最終工程で残るガラス類のリサイクルが課題だった。

 昨年、県の補助事業を活用し、破砕前の段階でガラスを効率的に回収する装置を開発。県産業振興公社、RGCと有効活用を検討してきた。

 RGCの川上英宏営業部長は「原料としては問題ない。普段使いの器から建築材まで幅広く使える」と可能性を語った。拓南商事の長嶺巧工場長は「現状のリサイクル率は約92%だが、さらに向上させたい」と普及に期待した。(政経部・島袋晋作)