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[大弦小弦]この時期、地方紙の東京支社に首相から封書が届く…

2019年4月19日 08:00

 この時期、地方紙の東京支社に首相から封書が届く。毎年開かれる「桜を見る会」への招待状だ。「御夫妻おそろいにて御来観ください」とある。物は試しと、妻を誘って出掛けてみた

▼「当日の服装は平服で結構です」と招待状に書かれていたが、うのみにできない。無難なスーツとネクタイ姿で家を出る。朝8時半すぎ、会場の新宿御苑は招待客であふれていた。案の定、普段着の人はいない。和服の女性も目立つ

▼しばらく園内を進むと幾重もの人垣ができていた。そこから先は著名人しか入れないらしい。一般の来場者は、遠巻きに安倍晋三首相と芸能人らが歓談する様子を眺めるか、早々と帰り道に並び、著名人との接近を狙う。「桜をめでる」という趣旨は二の次といったところか

▼写真週刊誌では、招待状が水面下で8万円で売買されていると報じられた。自民党関係者は「売買は聞いたことないが、国会議員が招待状を入手し支持者に配ることはある」と言う

▼かつて数千人だった招待客は近年1万人を超え、今年は約1万8千人。経費は増し「何のための会なのか」と疑問視する声も上がる▼首相は帰り際、昭恵夫人とともに沿道を埋めた来場者とハイタッチ。道を挟んで反対側にも回り込む念の入れよう。これも統一地方選のさなかだからとみるのは勘繰りすぎか。(西江昭吾)

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