男の家に同棲並みに入り浸っていたのに、自分のアパートを解約せずにいたことがある。逆もある。決めてしまいたくない、縛られたくない、覚悟ができていない、未来は分からない。そんな理由だ。

エマの瞳

 本命の彼女が同棲のための新居を作ったのに、40歳にもなるのに、荷物をなかなか運び込まないプレーボーイのテオ。自分の家で1人の時だけ安らいでいる。彼女の気持ちを思うといたたまれない。

 嫌なら捨ててくれればよかったのに、今更引き返せない。曖昧な関係をあやふやに続け、抜けられないところまでいったテオだったが、ある日、盲目の女性エマに惹(ひ)かれる。

 障がいを感じさせない、自立した強いエマにのめり込む。二股だ。エマだってテオに惹かれている。誰の目にも運命に見える。

 でもテオは覚悟をしない。ホント迷惑。頑張れよ。(桜坂劇場・下地久美子)

 ◇桜坂劇場で22日から上映