国道331号を車で走らせると与那原町板良敷で赤い看板が目に飛び込む。張り出されるメニューは「牛汁」「ステーキ」「牛ソーキそば」など。店頭にある、ぴかぴかに整備された昭和のバイクも目を引き、肉好きと単車好きを呼び込んでいる。瑞慶覧光(ひかり)店長(24)が調理を担い、家族らで店を切り盛りする。

人気メニューの「牛汁」(900円)。脂身の少ない肉は箸でほぐれる柔らかさ

祖母の味を追求しながら肉好き、乗り物好きが集まる店を切り盛りする瑞慶覧光店長=与那原町板良敷

「まんぷく光食堂」の場所

人気メニューの「牛汁」(900円)。脂身の少ない肉は箸でほぐれる柔らかさ 祖母の味を追求しながら肉好き、乗り物好きが集まる店を切り盛りする瑞慶覧光店長=与那原町板良敷
「まんぷく光食堂」の場所

人気の「牛汁」(900円)の肉は脂身が少なく箸でほぐれる柔らかさ。最後まで飽きずに食べられる。牛肉100%にこだわる「ハンバーグ定食」(800円)、「牛肉ピーマン炒め定食」(650円)も注文が多い。牛を1頭ごと注文しているからこそボリュームと値段のバランスが保てるという。

 牛汁をはじめ数々のメニューの味を南城市大里の老舗「まんぷく食堂」から継ぐ。同店創業者は祖母のカツエさん(82)。10代の時は「やんちゃだった」という光さんだが、当時から食堂を手伝いながら味を学んできた。

 「オバーは跡を継いでほしかったみたいだけど、一から自分の店を作りたかった。まだまだオバーの牛汁にはかなわない」と語る。

 祖母の味を追求しながら、店の雰囲気は自身のカラーを打ち出す。バイクは店頭の1台のほか店内にも特別仕様の名車が2台ある。「1台は小学校2年の時に病気で亡くなった父親の形見」と優しげな目線で眺める。

 開店は2018年5月。当初は観光客が多かったというが、最近は県内の汁物好きが多く来る。「牛汁目当てにバスで来てくれるオジーもいる」と顔をほころばせた。(南部報道部・松田興平)

 【お店データ】与那原町板良敷1363。営業時間は午前11時から午後9時。月曜定休。電話098(946)7690。