情報番組で見た「どん底からちょっとだけ復活」した遊園地の戦略が面白かった。大阪府のひらかたパークは「ミイラ展」と称したするめなどの乾き物展に、景色の見えないゴンドラがある観覧車など「お笑い文化」に根ざしたアイデアで人気を回復したという

▼リニューアルオープンから15年を迎えた沖縄こどもの国は「ちょっとだけ」でなく、どん底からのV字回復に手が届きそうな勢いだ

▼復帰を記念して開園し、1990年の遊園地併設で入園者は最多の年間55万人を記録。喜びもつかの間、その後は大型商業施設の影響などで来園者数は右肩下がり。ほどなく経営危機に。9年続いた遊園地の閉園後は15万人を切った

▼転換点は2004年の子ども博物館「ワンダーミュージアム」の新設だ。「理解と創造は驚きに始まる」をコンセプトに、見て聞いて触れて知的好奇心をくすぐる空間が親子を魅了。徐々に客足も増えた

▼動物園エリアではキリンやゾウの繁殖に、在来馬ヨナグニウマの飼育・繁殖、ホワイトライオンも仲間入り。ナイトツアーや餌やり体験も企画。18年度はリニューアル後、最多の49万3千人超が来園した

▼27日には新入りのジャガーや自然に近い環境の新ライオン舎の公開もある。大型連休も近い。復活に奔走した職員らのアイデアと情熱に触れにいこう。(石川亮太)