一般的なホテルよりも宿泊料が安く、素泊まり専用のカプセルホテルに、快適性やおしゃれなデザインを加えた「キャビン型ホテル」が那覇市内で増えている。確認できるだけでも2018年度で5件が開業した。地価や建築コストの高騰で新規ホテルの建設が難しくなる一方、限られた土地や中古物件を有効活用し、簡易宿泊施設として利用する手法に注目が集まる。沖縄を訪れる観光各の増加が見込まれる中、宿泊施設の選択の幅が広がることで、課題とされる客室不足の解消につながるか注目される。(政経部・仲本大地)

天井を高くし閉塞感をなくしたグランドキャビンホテル那覇小禄の客室=2月28日、那覇市内

 キャビン型ホテルは旅館業法上、簡易宿所に分類されている。宿泊フロアを多人数で共用するため、箱形のベッドスペースや仕切りなどを設け、宿泊客の個人スペースを確保している。内装や照明、寝具などにこだわり、落ち着いた空間を演出。女性専用フロアを設け、安心して滞在できるよう工夫もしている。

 県内では観光客の増加に伴うホテル需要の高まりから、宿泊料が上昇している。キャビン型は平均1泊3千~5千円と安価なことから、寝泊まりのみを求めるビジネス客のニーズをつかんでいる。おしゃれで清潔感のある客室が支持され、観光客や女性客の利用も増えているという。

 2月にオープンしたグランドキャビンホテル那覇小禄は、雑貨店だった建物を全150室のキャビン型に改装した。客室は1室約4平方メートルだが、天井を高くすることで閉塞(へいそく)感をなくした。

 東浜英樹支配人は「宿泊需要が高まる中、新規ホテルを建設したいが、コスト高で手が出せない。空き物件を有効活用すれば、需要を取り込める」と話した。

 18年5月にオープンした「ワイズキャビン&ホテル那覇国際通り」は、カプセルタイプの客室128室のほかに個室タイプの大型キャビンが44室ある。内装や照明にこだわり快適で落ち着いた客室となっている。木村晃二支配人は「外国客からも好評で、海外の旅行予約サイトと連携し需要を取り込みたい」と期待した。