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屋良朝博氏が当選確実 衆院沖縄3区補選 辺野古新基地に反対訴え

2019年4月21日 20:00

 沖縄県知事に転出した玉城デニー氏の衆院議員失職に伴う衆院沖縄3区補欠選挙は21日投開票され、「オール沖縄」勢力が推すフリージャーナリストの屋良朝博氏(56)=無所属、新人=の当選が確実となった。屋良氏は名護市辺野古の新基地建設反対を前面に打ち出し、革新・中道層に加え、無党派層、一定の保守層からも幅広い支持を取りつけた。

「当選確実」となり、支持者とバンザイ三唱する屋良朝博氏(中央)=21日午後8時すぎ、沖縄市安慶田の選挙事務所

選挙戦の打ち上げ式で最後まで支持を呼び掛けた屋良朝博氏=4月20日、沖縄市

「当選確実」となり、支持者とバンザイ三唱する屋良朝博氏(中央)=21日午後8時すぎ、沖縄市安慶田の選挙事務所 選挙戦の打ち上げ式で最後まで支持を呼び掛けた屋良朝博氏=4月20日、沖縄市

 屋良氏は、主要争点の一つだった辺野古新基地建設に反対し「新基地を建設せずとも米海兵隊の運用見直しにより、米軍普天間飛行場の全面返還は可能」と訴えた。

 選挙戦では、玉城知事を筆頭に「オール沖縄」勢力の全面支援を受けた。玉城氏が共に街頭で支援を訴えるなど、課題だった知名度不足を補った。

 自民党公認で、元沖縄北方担当相の島尻安伊子氏(54)=公明、維新推薦=は及ばなかった。

 屋良 朝博氏(やら・ともひろ)1962年8月22日生まれ、北谷町出身。フィリピン国立大を卒業後、沖縄タイムス社入社、編集兼論説委員、社会部長などを歴任。2012年に退職しフリージャーナリストに。シンクタンク「新外交イニシアティブ」評議員も務める。

◆基地から福祉まで幅広く取材

 米海兵隊の運用を見直すことによって、辺野古に新基地を建設しなくとも米軍普天間飛行場の即時運用停止が可能と訴えてきた屋良朝博氏。沖縄タイムス社に入社し、ワシントンで米政府の要人や米軍幹部に直接沖縄の米軍基地問題について取材した。2007年から1年間はハワイの東西センターで米軍再編問題を研究した。

 フリージャーナリストとなってからも積極的に持論を展開してきた。シンポジウムに招かれ「沖縄に海兵隊の拠点があって、にらみを利かしているというのは勘違いだ」などと発言。部隊のローテーションや長崎県の佐世保基地から揚陸艦でアジア太平洋地域のパトロールに出ることを挙げ、政府が沖縄に米軍基地を置く理由として繰り返す「地理的優位性」について「ユクシ(うそ)」と説いてきた。

 北谷町で育ち「近所住民は米国人。それが自然で、違和感や問題意識はなかった」という。英語を学ぶ目的でフィリピン大学に通った6年間で人生が大きく変わった。マルコス政権を打倒する「ピープルパワー革命」(1986年)で、反マルコスを訴え運動した経験から、民衆の力や主権を勝ち取る重要さを実感した。「社会変革と近いところで仕事がしたい」と記者を志した。

 安全保障の専門家の印象が強い屋良氏だが、社会部では障がい児教育を追った連載「学校好きなんだ」を手掛けた。公約でも、離島の身体障がい児は親元を離れ本島へ、本島内でも遠隔地の支援学校へ通う子どもたちがいるとして「障がい児も地域の学校へ」と訴えている。

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