【東京】衆院沖縄3区補選で安倍政権が支援した島尻安伊子氏が、名護市辺野古の新基地建設阻止を掲げる屋良朝博氏に敗れたことに政府、自民党は「米軍普天間飛行場の辺野古移設の政府方針は変わらない」と基地政策を変更しない方針で一致している。一方で、夏の参院選への影響を懸念する声も上がっている。

大浦湾側の護岸「K4」(中央左)から沖合に延びる「K8」護岸建設が始まり、汚濁防止膜が設置された辺野古沖合(左)=3月5日、名護市(小型無人機で撮影)

 自民の二階俊博幹事長は21日、党本部で記者団に辺野古の対応を問われ「従来通り。党の方針だ。理解が得られるように今後とも努力したい」と述べた。夏の参院選へ向け「多少なりとも影響はあるだろう」と語った。

 島尻氏が「辺野古容認」を明確にして戦った選挙だけに、野党は「辺野古反対の民意が示された」と攻勢を強めることが予想される。

 政府関係者は「県民投票ですでに反対の意思は示された。丁寧に説明しないといけないが、状況は変わらない」と述べ、辺野古推進を堅持する考えを示した。

 当初から島尻氏にとって厳しい選挙情勢が伝えられていたが、選挙期間中に北谷町で米兵が女性を殺害したとみられる事件も発生。自民党関係者は「辺野古を抱える3区で、間違いなく逆風になった」と語った。