「久しぶり! 会えて良かった」−。約50年前に米軍嘉手納基地(沖縄県)で勤務し、当時住んでいた部屋の大家「嘉手苅さん」を捜していた元米空軍兵グローバー・レデンさん(78)=米・アラバマ州=が16日、「嘉手苅さん」の次男・晃さん(67)=沖縄市安慶田=らゆかりのある人らと半世紀ぶりの再会を果たした。レデンさんは「再会できるとは思っていなかったので、本当にうれしい」と目頭を押さえながら喜んだ。

約50年前にお世話になった「嘉手苅さん」の次男・晃さん(右)らとの再会を喜ぶ元米空軍兵のグローバー・レデンさん(中央)=嘉手納町屋良

 レデンさんが捜していたのは沖縄市安慶田の故嘉手苅林栄さん。1980年に59歳で亡くなっていたが、「『嘉手苅さん』捜す」との11日付の本紙記事を見た人からの情報提供や、かつて住んでいた近くにある室川自治会を訪ねたことで息子の晃さんにたどり着いた。

 決め手になったのは、レデンさんの「パパさん(嘉手苅林栄さん)はリンゴ牛乳を売っていた」という記憶。室川自治会の久場稔会長が同級生だった晃さんの父・林栄さんが健康飲料の配達をしていたことを思い出し、ゆかりのある人たちとの再会につながった。

 レデンさんは晃さんの案内で、サトウキビ畑で一緒に作業をしていた晃さんのおじの嘉手納町屋良に住む久高林栄さん(85)=嘉手納町屋良=と久高林秀さん(79)=同=を訪ねた。

 2人と対面すると、レデンさんは当時を思い出し「久しぶり! 分かる、分かる」と肩を抱いたり、握手を交わしたりした。レデンさんは自分が手伝ったサトウキビ畑が屋良だったと聞くと「畑ばかりだったのに、景色が変わっている」と感慨深そうな表情を見せた。

 久高林栄さんの写真アルバムの中に、畑仕事中の自分の写真を見つけると、レデンさんは「畑仕事の後はいつも食事会で、とても楽しかった」と笑顔。「みんなとてもいい人たちだった」と当時を振り返った。

 晃さんは「はっきりした記憶はないが、畑に行って作業した覚えはある。50年ぶりに父親を訪ねてくれたのはうれしい」と話した。