沖縄県那覇市首里鳥堀町の老舗酒造所の咲元酒造が、恩納村山田のテーマパーク琉球村内へ移転することが23日わかった。現工場の老朽化などに伴い閉鎖も検討していたが、琉球村を運営する多幸山(上地栄一社長)からの打診を受け移転を決めた。

咲元酒造=2017年10月19日、那覇市首里鳥堀町

 咲元酒造は移転後も製造方法などは首里での製造に近い状態で引き継ぐとし、伝統の味を変えないという。

 新工場は2階建てで、敷地面積は7037平方メートル、床面積は970平方メートル。琉球村内の古民家前の広場近くに建築し、2020年の稼働を目指す。また、貯蔵タンクも現在の9基から19基に増やす。将来的には広場を生かし歌や踊りなどのイベント・アトラクションができる複合施設を目指す予定だ。

 同酒造の佐久本啓取締役は「長年にわたり首里の地で泡盛を造ってきただけに、寂しい思いはある。しかし、泡盛の製造が継続できるだけでなく、多くの人に愛される新たな商品開発にもつなげ、首里の人たちに恩返しをしたい」と話した。