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米軍基地周辺から最高濃度の有害物質を検出 県が水質調査 屋良ウブガーでは米基準の30倍

2019年4月24日 08:12

 沖縄県は23日、昨年12月から今年1月に実施した米軍基地周辺の水質調査で、普天間飛行場、比謝川、天願川の周辺の15地点から、蓄積性のある有害物質の有機フッ素化合物PFOS(ピーホス)やPFOA(ピーホア)が高濃度で検出されたと発表した。最高値は比謝川周辺にある嘉手納町の屋良ウブガー2100ナノグラムで、米環境保護庁の基準の30倍。2016年の調査開始以降で最も高かった。泡消火剤から分解生成される化学物質も検出されており、県は「地下水への泡消火剤の影響が示唆される」と分析した。

嘉手納町水釜地区。左手前は比謝川河口。後方の嘉手納基地と隣り合わせで住宅が建ち並ぶ=2014年

 県は毎年夏と冬の2回、同様の調査をしている。18年11月に発表された前回調査では、普天間周辺の6地点で検出され、最高値は宜野湾市喜友名の2千ナノグラムだった。

 今回の調査で、米環境保護庁が設定した生涯健康勧告値(1リットル当たり70ナノグラム)を超えて検出されたのは、普天間飛行場周辺で6地点、比謝川周辺で5地点、天願川周辺で4地点。

 比謝川周辺では、嘉手納町と沖縄市の8地点を調査した。最高値の屋良ウブガー以外では、同町水釜の地下水が2千ナノグラム、同町の屋良ヒージャーガー1700ナノグラムだった。

 普天間飛行場周辺では、宜野湾市や北谷町の湧き水や水路、地下水を16地点で調査。前回に引き続き、宜野湾市喜友名のチュンナガーで最も高く、1500ナノグラムだった。

 7地点を調査した天願川周辺では、沖縄市川崎川上流の西側で1200ナノグラム、川崎川の別の地点で320ナノグラムだった。

 県は、勧告値を超えた湧き水などを直接飲まないよう、関係する市町や自治会を通して住民に周知する方針だ。

 PFOS 水や油をはじく性質のあるフッ素化合物。泡消火剤や油圧作動油などに利用されていたが、2000年前後から体内蓄積によるがんや胎児・乳児の発育障害などの原因となる恐れが指摘され始め、国内では製造・使用が禁止されている。16年、在日米軍に適用される「日本環境管理基準」の有害物質リストに追加されたが、国内では水道水の基準値などは設定されていない。

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