米軍関係者との交際・結婚トラブルを扱うNPO団体「ウーマンズプライド」(沖縄県沖縄市、スミス美咲代表)への相談件数が2018年は87人に上り、設立当初の07年から9倍近くに増えていることが23日までに分かった。活動12年間で対応した相談者は計500人以上。支援は長期化しがちで最長3年のケースも。人命に関わる相談は24時間態勢で対応しており、スミス代表は「民間団体で支えるには限界に来ている。公的機関の対策は急務だ」と指摘する。(社会部・篠原知恵)

てぃるるへの国際相談

「ウーマンズプライド」への相談者

 会員制交流サイト(SNS)や、スマートフォンの出会い系・翻訳アプリの普及で米軍関係者と出会いの場が広がった一方、日本の法体系との違いなどから米軍絡みのトラブルに対処できる専門的な相談機関は少なく、相談件数の増加につながったとみられる。18年の相談者87人中、県内在住者との対面相談は72人。県外からの相談を含む電話が10人、メールが5人だった。

 相談内容は(1)結婚・交際関係の解消(2)結婚していない男性の子を妊娠した際の認知や養育費請求(3)男性の不貞-が大半を占める。金銭的搾取やモラルハラスメントなどDV(ドメスティックバイオレンス)に関する相談も目立つという。

 特に、結婚に至らない交際段階のトラブルの場合、基地内の「リーガルオフィス(法律相談所)」が利用できないなど軍内の法務支援を受けられず、ウーマンズにはこうした相談が多く寄せられる。トラブルや被害に悩みながらも相談先が分からず、声を上げられない人もいるとみられる。

 スミス代表は「一括で相談を受けたり、軍事保護命令(MPO)など軍の複雑なシステムを日本語に訳したりする日本人による専門家チームを創設すべきだ」と指摘している。

 北谷町では13日、別れ話を巡るトラブルが発端となり、米海軍兵(32)が元交際相手の日本人女性(44)を殺害し、自殺したとみられる事件が発生。女性は海軍兵からのつきまとい行為など度重なる被害に半年以上悩んでいたという。