名護市辺野古の新基地建設を巡り、沖縄防衛局は25日、本部町塩川地区の岸壁から埋め立て土砂の搬出を開始する。すでに使用している名護市安和の琉球セメント社の桟橋と併せ、大型の運搬船が接岸可能な本部港からの搬出で、埋め立て工事の加速を図る。25日は、防衛局が辺野古で埋め立て区域を囲うための護岸の整備に着手して2年となる。

埋め立てが進む名護市辺野古の沿岸部=24日午前11時すぎ(小型無人機で撮影)

 防衛局は搬出した土砂を辺野古側の埋め立て区域2カ所に投入している。ただ、埋め立て面積は全体の4分の1にとどまっている。残りの大部分を占める大浦湾側では、軟弱地盤の問題を抱える。国は地盤を改良するため、工事の変更を県に申請し、認められなければ建設を進められない状況だ。

 防衛局は本部港塩川地区の岸壁と荷さばき施設を使用して土砂の搬出を検討していたが、昨年9~10月の台風の影響で岸壁が破損。港の管理権を持つ本部町が修復までの使用を制限した。防衛局は昨年12月から名護市安和の桟橋から土砂の搬出を開始し、辺野古に投入した。

 本部港の岸壁の修復は今年3月に完了し、本部町は港の使用を申請していた46社に使用の許可を通知した。辺野古に関係するのは15社で、4月1日から港を使用できる状態だった。

 本部港管理事務所によると24日夕、辺野古に関係する業者から25日に港を使用するとの連絡があった。