そこはカフェというより、テーマパークと形容した方がいいだろう。桜並木で有名な東京・目黒川のほとり。スターバックスコーヒージャパンが2月に日本初出店した高級店「スターバックス リザーブ ロースタリー東京」は入った瞬間、思わず息をのむ

▼1~4階の吹き抜けにそびえる巨大焙煎(ばいせん)機と貯蔵庫。張り巡らされたチューブを、焙煎機から出た豆が通っていく。まるで工場見学のよう。木目調の空間はホテルのラウンジと遜色ない

▼入場制限があるので整理券を取って順番待ち。数時間待ちは当たり前というから、人気ぶりが分かる

▼飲み物の価格帯は高め。1200円のアイスコーヒーはこの店でなければ注文しないが、ひょっとすると、こんな高級店で沖縄産のコーヒー豆を味わう日が来るかもしれない

▼ネスレ日本が地元と協力して大規模栽培を沖縄で始める。苗木1万本を植え、収穫は早くても3年後。風に弱いコーヒーの木が台風をどう克服するか。道のりは平たんではない。それでも世界トップ企業が本腰を入れる一大プロジェクト。同社幹部は「沖縄発の1杯千円のコーヒーがあっていい。何年かかっても成功させたい」と話す

▼一仕事終えた時や友人とゆんたくする時、ウチナーコーヒーを飲みながらホッと一息つく。そんな至福のひとときが待ち遠しい。(西江昭吾)