タイトルだけを目にすると、一見、女性同士の争いと感じる本作。実際にメアリーとエリザベスは、国の存続をかけて争ったが、この作品が描くのは、女性が王に君臨することの厳しかった、16世紀という時代。スクリーンに映し出されるのは、自分の王が女性であることが、どうにも受け止められない男性たちの姿。カタチだけは女王にひれ伏し、へりくだりながらも、心がついていかない。王座が空席なような気がして、なんならそこに自分が座れるような気さえして、どうすれば王になれるかばかりを考える日々。

 一方、女性だからダメ、という一切説得力のない家臣の反旗に、誇り高き2人の女王が屈するわけもない。美しい女王が、ドロドロとした男たちの欲望にまみれながらも、りんとしている姿も、この映画の見どころです。

◇桜坂劇場にて4月27日から公開