バリバリバリバリッ-。沖縄自動車道を走っていた米軍の中型トレーラーが26日夕、道路反対の鉄製ガードレールをなぎ倒し、うるま市石川の山城集落近くの草地に転落した。約10メートルある斜面の上に沖縄自動車道が走り、集落から見える草地には事故車両のタイヤや倒された木々が見えた。一歩間違えば大惨事になりかねない事故。地域住民らは「ものすごい音で怖かった」「米軍機が何か落としたかと思った」などと不安を口にした。

事故現場から運び出される米軍の中型トレーラー=27日午前0時28分、うるま市石川山城(金城健太撮影)

沖縄自動車道から転落した米軍中型車両の撤去作業をする米兵ら=26日午後10時33分、うるま市石川山城(小型無人機で金城健太撮影)

事故現場から運び出される米軍の中型トレーラー=27日午前0時28分、うるま市石川山城(金城健太撮影) 沖縄自動車道から転落した米軍中型車両の撤去作業をする米兵ら=26日午後10時33分、うるま市石川山城(小型無人機で金城健太撮影)

 午後7時頃からは米軍の作業車や多数の米兵らが現場に集まり、投光器で現場を照らしながら事故車両の撤去作業を始めた。27日午前0時半ごろ、米軍の大型作業車にけん引され事故車両は現場から運び出された。事故の衝撃で運転席の前部はつぶれ、右前輪も外れていたのが確認できた。

 現場はうるま市石川山城の国道329号石川バイパスから西に約600メートル。山城区公民館前を通る通称「サワフジ通り」から1本入った道路のそば。午後5時すぎから県警のパトカーや白バイなどが次々と駆け付け、現場につながる道路に立ち入り禁止のテープを張って封鎖した。集落から見える高速道路上では県警の高速隊員や米軍関係者らが斜面下の事故車両をのぞき込むように確認していた。

 現場から約50メートル離れた場所で作業をしていた山城正夫さん(74)=同市石川=は「『バリバリバリ』という音が聞こえた後に、バーンと何かが衝突するようなものすごい音だった」と話す。目前に生い茂る木々で何が起こったのかは見えなかったが、数分後に救急車やパトカーのサイレンが鳴り響いたので「大変な事故なんだなと思った」と話した。山城区自治会の山城喜明会長(68)には「大きな音がしたけど何かあったのか」という問い合わせが相次いだ。「爆発物か」「米軍機が何か落としたのでは」と不安がる区民もいたという。石川署に問い合わせたところ「事故があったのは確かだが現在対応している。区民に危険はないので安心してください」と言われ、区民にもそう伝えた。山城会長は「今までこんな事故はなかった。とにかく区民に危険がないようにしてほしい」と話した。

 近くで農作業をしていた男性(67)はガードレールをこするような「ギリギリギリ」という音と、重い物が落ちるような「バラバラバラ」という大きな音を聞いた。「パトカーやヘリの音も聞こえたので、心配した妻から電話がかかってきた」と緊張した表情で話した。