平成の30年、沖縄県内各地の街並みは大きく変わった。1975年開幕の沖縄国際海洋博覧会の象徴「アクアポリス」のように姿を消したものもあれば、宮古島と伊良部島を結ぶ伊良部大橋のように新たな島のシンボルになったものもある。浦添市にある老舗レストランは場所を移転して再オープン。創業当時から変わらないホスピタリティーで客を迎える。街並みの変遷をゆかりの人たちに聞いた。    

1960年ごろのピザハウス宜野湾市大山本店。当時米国で流行していたピザを店名に取り入れたことが評判になった(ピザハウス提供)

約6年の休業期間を経て、2017(平成29)年に営業を再開したピザハウス=24日、浦添市港川

1960年ごろのピザハウス宜野湾市大山本店。当時米国で流行していたピザを店名に取り入れたことが評判になった(ピザハウス提供) 約6年の休業期間を経て、2017(平成29)年に営業を再開したピザハウス=24日、浦添市港川

 浦添市港川の老舗レストラン「ピザハウス」。城間店閉店から約6年の休業期間を経て2017(平成29)年に現在の場所で営業を再開した。平成初期から勤めてきた従業員は口をそろえる。時代が変わっても「ホスピタリティー(おもてなし)は変わらない」。

 1958(昭和33)年、旧コザ市で創業。本店はその後、宜野湾市大山、88年に浦添市城間へと移った。城間店は道路拡張のため閉店したが、しばらく移転先が見つからなかった。

 13年勤める伊波民枝さん(62)=浦添市=は「近所で常連さんに会うたびに、いつ開店するのと聞かれた」と思い返す。港川店がオープンすると、日に500〜600人が来店。店内は「常連客同士の同窓会状態」で客や従業員が再会を喜ぶ声であふれた。

 89(平成元)年から働く諸見里夕子さん(68)=うるま市=は、久しぶりに来た客が以前提供し今はメニューに載っていない舟盛りスタイルのロブスターを注文した時、「忘れないでいてくれたんだ」と感動。「思わずハグしちゃったわよ」と笑う。料理はできるだけ再現して提供したという。

 30年以上勤める古波蔵洋子さん(64)=浦添市=は「お客さまの子どもが来てくれる。時代が変わったね」としみじみ。令和でも「また来たい」と思われるようなサービスで迎える。(浦添西原担当・宮里美紀)